アクアベッツプロジェクト

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観賞魚とリケンベッツファーマ

日本文化における観賞魚の歴史

■金魚の導入と普及

日本における観賞魚の歴史は長く、昔から金魚と錦鯉が文化的な象徴として親しまれています。江戸時代に中国から伝わった金魚は、当初は上流階級の間でのみ楽しまれる趣味でしたが、やがて庶民の間にも広まり、日本各地で独自の品種改良が行われました。これにより、日本固有の金魚の品種が多数誕生し、今日では世界中にその美しさが認められています。

江戸時代に中国から伝来

当初は上流階級の趣味として始まり、後に庶民の間にも広まる

日本各地で独自の品種改良が進む

日本固有の金魚品種が数多く誕生し、その美しさが世界中で評価される

■錦鯉の導入と普及

日本の農家で鯉の色彩変異が楽しまれ始めたのが起源とされ、これが次第に芸術的な文化へと発展しました。外国人の目に留まり、国際的な評価を得るようになったのは20世紀に入ってからです。現在でも、錦鯉はその美しさと品種の多様性から、国内外で高く評価されています。

日本の農家で鯉の色彩変異が楽しまれ始める

次第に芸術的な文化へと発展

20世紀に入り、外国人の目に留まり国際的な評価を得る

現在もその美しさと品種の多様性から、国内外で高く評価されている

■アクアリウムの人気再燃と技術の進展
近年では、アクアリウムが趣味としての人気を再燃させており、テクノロジーの進展により、さまざまな水生生物が手軽に飼育できるようになりました。このように、日本における観賞魚の飼育は、単なる趣味の域を超え、生物学的、芸術的、さらには心理的な癒しを提供する文化的活動へと進化しています。
■観賞魚の文化的意義
観賞魚を通じて、私たちは日本の伝統と革新のバランスを見ることができ、これらの美しい生き物がどのように日本人の生活に根ざしているかを改めて感じることができます。観賞魚の飼育は、日本の自然観や美意識を反映した文化的遺産であり、これからも多くの人々に愛され続けるでしょう。

観賞魚への思いと取り組み

-イメージ現在、鯉や金魚、メダカなどの観賞魚用薬を開発・製造をしている動物用医薬品メーカーは非常に少なく、日本には数社しか存在しません。そのようなメーカーが突如製造を中止してしまうと、家庭で日常的に使用している観賞魚用薬が世の中から消え、飼い主様は観賞魚の治療をする手段がなくなってしまうことが容易に想像できます。
リケンベッツファーマは、「安定供給」「製品承継」「革新改良」をテーマにペット・畜水産業界だけでなく、日本の観賞魚業界も支えてまいります。

■安定供給
犬や猫は動物病院がたくさんあり、多くのメーカーが様々な動物用医薬品を開発・製造しています。一方で、鯉や金魚、メダカなど特殊な分野の動物用医薬品を開発しているメーカーは多くありません。私たちは、数少ない観賞魚用薬を手掛けるメーカーとして、責任とプライドをもって妥協することなく、高品質な製品の開発・製造と安定供給を続けていきます。
■製品承継
動物用医薬品メーカーは年々数を減らし、会社とともに消えていってしまった製品も多くあります。特に観賞魚用薬のメーカーは近年でも数社廃業しています。私たちは、そのような製品の承認を承継することで、供給を継続し、ユーザーが長年使い続けてきたなじみある製品を今後も大切に受け継いでいきます。
■革新改良
伴侶動物・産業動物で積み重ねた開発知識と「古き良き製品」から得る学びにより、観賞魚分野においても現代の飼育状況に合った製品を世に送り出せるよう、新技術や新処方など日々研究を重ねています。私たちの生み出す製品も、いつかは「古き良き製品」になれる日を目指して、利便性向上のために努力してまいります。

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鑑賞魚用医薬品の開発・生産に関する課題

業界全体の水準を高め、多様なニーズに応えられるよう、ニッチな市場にも注力しています。観賞魚用薬の開発・製造には多くの課題がありますが、リケンベッツファーマは今後も積極的に取り組み、動物薬業界全体の発展に貢献してまいります。

■研究開発の難しさと承認プロセス
観賞魚の種類は多様であり、様々な種類に対する治療法の研究が不可欠です。動物用医薬品の規制は国によって異なり、新しい薬の市場導入には厳格な安全性試験と承認プロセスが必要となります。観賞魚用薬の場合、これらのプロセスは特に専門的な知識を必要としますが、十分な資金を確保することが難しく、開発が難航することがあります。
■市場の規模と生産スケール
観賞魚用薬の市場は小規模であり、特定の疾患に特化した製品が求められるため、大量生産や製品コストダウンが困難です。

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食用魚とリケンベッツファーマ

水産薬への思いと取り組み

日本は海に囲まれた国であるため古来より魚食文化があり、そこから高い養殖技術が発展してきました。現在、家庭の食卓に並ぶ魚は7割以上が養殖魚ですが、養魚場では天然と異なり限られた場所で飼育するため、病気の予防や治療が欠かせません。また、近年では輸入水産物も国内消費量の半数以上を占め、国内の漁業生産量は年々減少しています。リケンベッツファーマは、国内産業の発展のために利便性を追求した水産薬の開発と安定供給に日々尽力しています。

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▲主な魚類の養殖生産割合 ▲日本の消費量(国産と輸入内訳)
養殖場の海底汚染問題

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■養殖場の自家汚染(自己汚染)とは
養殖している生物の排泄物やエサの残りなどが、水質を悪化させる現象を自家汚染といいます。この汚染が進行すると、養殖水域内の窒素やリンなどの栄養塩が増加し、結果的に水質が悪化します。これにより、魚や他の水生生物に対して悪影響を与え、病気の発生リスクを高めたり、生育環境を悪化させたりする恐れがあります。
■自家汚染を管理する方法
魚の健康管理は、生産コストの削減につながります。病気の早期発見と適切な治療を可能にすることで、飼養者の負担を軽減し、魚たちの生涯をより豊かにすることに努めています。
エサの管理:適切な量のエサを与え、余分なエサが水中に残らないようにすることで、有機物の過剰な蓄積を防ぎます。
水質管理:定期的な水質検査と、必要に応じて水の入れ替えや浄化処理を行うことが重要です。
適正密度の維持:養殖密度を適切に保ち、過密を避けることで、魚たちの健康を保ちつつ、自家汚染のリスクを低減します。
生物処理システムの導入:バイオフィルターなどの生物処理システムを使用して、有害なアンモニアや亜硝酸などを分解し、水質を改善します。
海底汚染問題に対してリケンができること
■エサへの水産薬混和が自家汚染の一因?
養殖場における自家汚染の一因として、エサの残りが海底に沈むことが挙げられます。また、養殖魚への薬の投与方法はエサに混ぜて投薬することが一般的です。しかし、エサへ水産薬を混ぜることで嗜好性が低下し、魚がエサを十分に摂取せず、余ったエサが水底に堆積することで自家汚染がさらに悪化することが考えられます。
■高嗜好性の水産薬が改善の一助へ
水産現場では、エサに混ぜても嗜好性が落ちない水産薬が求められています。私たちリケンベッツファーマは、安全で持続可能な養殖業の実現を目指し、高嗜好性水産薬の開発に取り組んでいます。

業界初の高嗜好性水産薬~プラジガード・フレーバー特許取得~

特許所得

水産用プラジガード・
フレーバー

水産用プラジガード・フレーバー

詳細を見る ▶

水産業の健康管理に革新をもたらすリケンベッツファーマの高嗜好性製品

リケンベッツファーマは、ペット(犬・猫)および産業動物向けの高嗜好性動物薬の開発・製造技術を基に、水産薬においても革新的な製品を開発しました。それが「水産用プラジガード・フレーバー」です。「水産用プラジガード・フレーバー」は嗜好性の低い薬剤の経口摂取を容易にする製品として、初めて特許を取得した水産薬です。魚への投与が簡単で、さらに投薬ロスが少なくなるため、養殖魚の健康管理を一層効果的にし、養殖業者の皆様と漁場にもやさしい製品です。動物たちが抵抗なく摂取できる薬を創出することにより、病気の予防と治療の効果を最大限に引き出します。

水産用プラジガード・フレーバーができること
■病気の管理の向上
高嗜好性の薬は、魚が自発的に摂取しやすくなるため、病気の治療効果を高めることができます。これにより、全体的な健康管理が向上し、病気による損失を減少させることが可能です。
■投薬の効率化
高嗜好性の薬は魚がストレスなく薬を摂取することができます。これにより、水質の悪化や魚へのストレスを減らすことができます。
■環境への影響の軽減
高嗜好性の薬は、魚が自発的に薬を摂取するため、余分な薬剤が水中に放出されることが少なくなります。これにより、水質汚染を減少させ、周辺環境への影響を軽減することができます。
■飼料の最適化と経済性の向上
高嗜好性の薬を飼料に混ぜることにより、飼料の有効利用が向上します。これは飼料コストの削減にもつながり、経済的な負担を軽減する助けとなります。

私たちは、動物たちの健康だけでなく、養殖業者の皆様のニーズにも応えるために、継続的な研究と革新を重ねています。リケンベッツファーマの高嗜好性水産薬で、より健康で持続可能な養殖が可能になります。

リケンベッツファーマと共に、未来の水産業を支えましょう。


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